カラオケと言えば娯楽として日本で独自に進化した文化であり、今やそのカラオケボックスの数たるや、全国に店舗数・施設数は約1万とも言われている。とんでもない数である。
そんな約1万店舗もあるカラオケで、歌えない曲、登録されていない曲があることはご存知だろうか?
私たちの世代で言うとハイスタこと「Hi-STANDARD」の楽曲はカラオケには無い!しかもその理由は「盛り上がりすぎて、施設を壊してしまうから」という驚愕な都市伝説まであった。ちなみに現在はカラオケでHi-STANDARDの楽曲は登録されていて、歌うことができる。なお現時点では、Hi-STANDARDの楽曲がカラオケで盛り上がり過ぎて、店舗が壊れたという事件は発生していないw
そんなカラオケに登録されておらず、歌うことのできない曲というものがまだ他にもある。
キャンディーズ「春一番」
世代を問わず知られた名曲、キャンディーズの「春一番」である。
何?!
私自身まったくの世代ではないにも関わらず、聴いたこともあれば、口ずさんだこともある曲。全盛期の盛り上がりなんて全く知らないのに。。
そんなキャンディーズの春一番がカラオケでは歌えなかったのだ。驚きである。
ちなみにキャンディーズの「夏が来た!」もカラオケでは歌えなかった。
両楽曲は2012年までは他の楽曲どおり普通にカラオケで歌えていたのだが、それ以降カラオケから姿を消してしまったのである。
春一番カラオケNGの原因は?
理由は簡単に言うならば「大人の事情」。
「春一番」「夏が来た!」の作曲者である穂口雄右とJASRAC(ジャスラック)の関係である。
↑穂口雄右氏
カラオケの楽曲を管理しているのは、日本音楽の総帥(言い過ぎか)JASRACである。
このJASRACという楽曲の著作権管理団体から穂口雄右が退会したことが原因にある。
ほぼ全ての楽曲の著作権管理はJASRACに委託されており、コレから穂口雄右は外れてしまったということ。そして春一番の著作権は穂口雄右が個人で管理していたのだ。個人がカラオケに楽曲を提供することも可能なことは可能なのですが、穂口雄右はこれを行わなかったため、カラオケから消えたのだ。
この春一番消えた問題について本人である穂口雄右はこんなコメントを出している。
「JASRACを退会した理由は、著作権と著作隣接権の違いを国民の皆さまにお伝えしたかったからです」
まぁ正直に言ってしまうと、春一番がカラオケから消えた事件を通して、著作権と著作隣接権の違いは理解できませんでしたけどね(笑)
「春一番」はカラオケ復活するの?
します!!!!厳密に言うともう既にキャンディーズの春一番は既にカラオケで歌うことができます!!
理由は簡単、「春一番」の著作権管理がJASRACに戻ったからです。
キャンディーズファンは歓喜でしょうね。おめでとうございます。
まとめ
2012年からキャンディーズの「春一番」「夏が来た!」がカラオケでは歌えない状況が続いていた。ですが、今回著作権の管理が作曲者本人である穂口雄右個人から、JASRACに再び戻ることにより、この度2015年3月春の訪れと同時にカラオケ復活が実現した。
またこの復活の時期がにくいですね。東京でも桜が少しずつ色づいてきました。まさしく春一番。
キャンディーズファン以外もみなさん歌えると思いますので、カラオケに行った際には是非とも熱唱してください。